わがふるさと貴志川の、次年度遊漁年券を頂くことになりました。遅ればせながら、お礼申します。
ふるさとは遠くにありて思うもの・・・ご存じの、犀星の抒情詩の一節。この貴志川で育った私にとって、この川は思い出多き故郷。
昭和28年7月、大豪雨による川の氾濫で、周辺地域は大水害にみまわれた。現在、水量に大きな変化はないとしても、川幅が増幅され遊漁しやすいが、川底は砂に覆われ、画面の淵:上の水神さんの以前の川底は、現在より1メートル以上も下ではなかろうか。川底の岩を見るたび、砂の下に潜り込んでいる岩の様相が、息をいっぱい吸い込んでもぐって見た、小僧のころの眼像を思い起こさせてくれる。
ふるさとを離れ云十年とは言え、毎年五か月は貴志川通い、鮎のお陰で元気をもらっている。水神さん、これからもよろしくお願いします。
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